ムラサキセンダイハギの育て方|冬の状態や剪定方法をご紹介

ガーデニング

バプティシアとも呼ばれるムラサキセンダイハギ。丈夫で育てやすく、管理がしやすい多年草として知られています。ムラサキセンダイハギの冬の状態を画像を交えて解説し、剪定方法や育て方のコツなどをご紹介していきます。

ムラサキセンダイハギとは?

ムラサキセンダイハギ

科・属名マメ科 ムラサキセンダイハギ属
園芸分類草花
形態多年草、宿根草
耐寒性
耐暑性

ムラサキセンダイハギの特徴

2019年4月22日撮影

ムラサキセンダイハギは、学名の名前からバプティシアとも呼ばれる多年草で、冬には地上部が枯れて完全になくなり、根で越冬をする宿根草です。

春先には上の画像のように地上から新芽を出して、数本の茎が勢いよく生長していきます。

しなやかに流れるような茎に淡い色合いの葉がつき、優美な雰囲気を感じられるでしょう。

背丈は大体1mほどの高さになり、やがて紫色の花をつけます。

ムラサキセンダイハギは丈夫で病害虫の被害にあいにくく、手がかからず植えっぱなしでもよく育つ優秀な花です。

ガーデニングにあまり手をかけたくない方や、宿根草のガーデニング作りに大いに役立ちます。

秋まで葉を鑑賞することができるので、庭のアクセントに伸びやかなムラサキセンダイハギを植えてみてはいかがでしょうか。

ムラサキセンダイハギ

育てやすさで人気のムラサキセンダイハギ。一度植えたら耐寒性と耐暑性の強さに驚くこと間違いありません。

ムラサキセンダイハギ トワイライトプレーリーブルース

トワイライトプレーリーブルースは個性的な色合いに魅力がある種類です。花壇の後方に植えてもよし。寄せ植えにすれば人目を引く素敵な作品ができるでしょう。

ムラサキセンダイハギの育て方

環境

陽の光を浴びるムラサキセンダイハギ

風通しのいい場所で

ムラサキセンダイハギは、耐暑性、耐寒性に優れている植物ですが、高温多湿には弱い傾向があります。

梅雨の時期や長雨が続く場合、葉が湿気で黒くなってしまうことがあります。

そのまま病気になってしまうことはほとんどありませんが、なるべく風通しのいい場所で育てるようにしましょう。

また、日当たりがいい所や、半日陰でも育てることができ、さまざまな場所で栽培することができるのも、丈夫で育てやすいムラサキセンダイハギならではの魅力でしょう。

用土

土を掘るところ

基本用土でOK

ムラサキセンダイハギは特に土質を選びませんが、庭植えにするなら腐葉土や堆肥をすき込んで植え付けましょう。

鉢植えで育てる方は、赤玉土7:腐葉土3の割合の基本用土を作るか、培養土
を使って植え付けます。

背丈が高く生長するので、なるべく鉢はテラコッタなどのある程度重さがあるものを使うと、倒れる危険性が少なくなります。

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水やり

弱った草花にたっぷりと水やり

地植えは必要なし

ムラサキセンダイハギを庭や花壇に地植えした場合には、水やりは降雨だけで問題ありません。

ただ、植え付けてから約1ヶ月間は、まだ根が張っていない状態なので、雨が降らない日が続くようなら水やりをしてください。

鉢植えは土の表面が乾いてから

鉢植えにした場合には、土の表面が乾いてから水やりをしましょう。

夏場は特に水が乾きやすいので、枯らさないよう水やりを欠かさないように注意してください。

冬場はほとんど水を必要としませんが、あまりにも乾燥状態が続くとそのまま枯れてしまうこともあります。

地上部がないと水やりを忘れがちですが、冬の時期は土の表面が乾いてから3〜4日くらいを経過した頃を目安に水やりをしましょう。

肥料

ショベルで土と肥料を混ぜる

肥料を与えると生育のサポートに

庭や花壇に地植えしているムラサキセンダイハギは、肥料をあげなくてもしっかり育ちます。

もし、肥料を与えたい場合は、春か秋に緩効性肥料を与えると、ムラサキセンダイハギの生育が少しよくなるでしょう。

鉢植えの場合は、春か秋に緩効性肥料を与えてください。

肥料の与えすぎは肥料焼けにつながるので、決められた量を守って与えましょう。

植え替え

小さな花を穂につけるムラサキセンダイハギ

鉢植えは植え替えをしよう

鉢植えは鉢の底から根が出てしまっている場合、植え替えをしてください。

根詰まりを起こさないよう、少なくとも2年に1回は植え替えをするようにしましょう。

地植えは数年経過後に植え替え

庭や花壇に地植えしている方は、数年は植えっぱなしで大丈夫です。

株が徐々に大きく広がっていくので、株分けをするときに一緒に植え替えをすることをおすすめします。

手入れ・剪定方法

剪定バサミとオレンジの花

花後の剪定

ムラサキセンダイハギの花が咲き終わると、次第にエンドウ豆のような種をつけます。

種を採取したい方はそのままにしておいて構いませんが、そうでない場合には早めに花の部分を剪定しましょう。

花が付いている付け根の部分をハサミで剪定し、摘み取ってください。

定期的に葉の剪定をしよう

ムラサキセンダイハギは、茎を長く伸ばし、徐々に形が乱れていきます。

次第に下葉が落ち、茎が暴れてくるので、姿形を整える剪定を定期的に行いましょう。

剪定方法はいたって簡単で、茎に葉を残すように剪定すれば、次第に葉の部分から脇芽が伸びてきます。

また、高温多湿に弱い稽古にあるので、梅雨が来る前の時期に、半分ほどの高さに切り戻し剪定をしておくのもいいでしょう。

冬の剪定

ムラサキセンダイハギは、冬の時期には地上部を枯らして越冬する宿根草なので、霜が降りる前には地面ギリギリのところまで茎を切り詰めて剪定してください。

3月〜4月くらいには土の表面から芽が出ているのを確認することができるでしょう。

支柱

ムラサキセンダイハギは背が高く生長していきます。

花をつける頃には先端部分が重くなってくるので、支柱を立てて倒れることを防ぎましょう。

特に風が強い日には十分に気をつけてください。

増やし方

開花後にできたムラサキセンダイハギの種

種から増やす

花をそのまま剪定せずに付けておくと、種がたくさんできます。

黒くなるまで待ち、完全に乾いた頃に採取しましょう。

種から増やす場合には、春か秋の気温が落ち着いている頃の時期を狙って種まきをすると発芽しやすいです。

株分けが簡単

ムラサキセンダイハギを増やすには、株分けがもっとも簡単です。

株分けは芽が顔を出してくる3〜4月ごろが理想で、地植えしているムラサキセンダイハギは大きいスコップを使って掘り上げます。

新芽がついている部分を切り分けて、再び植え付けると増やすことができます。

病気・害虫

病気・害虫被害はほとんどなし

ムラサキセンダイハギは丈夫な植物なので、病気や害虫の被害にあうことはほとんどありません。

加湿には少し弱い傾向にあるので、鉢植えは根腐れを起こさないように気をつけましょう。

植えっぱなしで育つムラサキセンダイハギ

 

しなやかさが魅力的なムラサキセンダイハギ

ムラサキセンダイハギは特に手をかけなくても、何年も植えっぱなしで育てられる丈夫な花です。

耐寒性、耐暑性に優れ、育てやすいムラサキセンダイハギを、ぜひ庭や花壇に植えてみてはいかがでしょうか?

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