ウエストリンギアの育て方|挿し木・冬越し・剪定方法をご紹介

ウエストリンギアの育て方ガーデニング

ウエストリンギアの育て方は育てやすい低木で、ローズマリーにもよく似ています。細やかな葉が特徴で、寄せ植えのカラーリーフとしてもおすすめです。こちらではウエストリンギアの育て方や増やし方、冬に枯れないコツをご紹介します。

ウエストリンギアとは?

ウエストリンギア

科・属名シソ科 ウエストリンギア属
園芸分類花木 庭木
形態半耐寒性常緑低木
耐寒性やや強い(-3度まで)
耐暑性

別名オーストラリアンローズマリーとも呼ばれているウエストリンギア。
細やかな葉を茎いっぱいに付け、種類によってシルバーの葉や、斑入りの葉があり、涼し気で清涼感があります。
開花期が長く、次々と花を咲かせてくれる嬉しい低木です。

ウエストリンギアの種類

ウエストリンギアで人気のある種類はフルティコサ、スモーキーホワイト、バリエガータ、シーミストなど。それぞれの主な違いを見ていきましょう。

ウエストリンギア

こちらはウエストリンギアの一般的な種類です。淡く優しい紫色の花が咲き、春から秋にかけて長く花が楽しめます。葉と花はローズマリーにもよく似ています。

ウエストリンギア・フルティコサ

ウエストリンギア・フルティコサは斑入りの葉が特徴。爽やかな葉色からは清涼感を感じられ、夏の庭を涼しげに彩ってくれるはずです。

ウエストリンギア・スモーキーホワイト

スモーキーホワイトはウエストリンギアの中で銀灰色の葉色と白い花が咲く種類です。比較的寒さには強く、ある程度の大きさになれば戸外でも越冬できます。樹形は低く横張りにまとまるため、シンボルツリーや高木の乾燥予防に植え付けるのもおすすめ。ただし、花は咲きにくいので葉をメインで楽しみましょう。

ウエストリンギア・バリエガータ

バリエガータは葉の縁が黄い種類で、樹高は約1.5mと高く成長するウエストリンギアです。細葉が美しく、ウエストリンギアの中ではより繊細な雰囲気を感じられます。庭や花壇に植えて大きく育てると、見ごたえのあるブッシュ状に育ちます。

ウエストリンギアの育て方

環境

ウエストリンギアの花が咲く

日当たりと風通しのいい場所で育てよう

日当たりがよく風通しのいい場所で育てるようにします。
日陰でも育てることができますが、花付きや葉色をよくするためには、日当たりで育てるようにしましょう。

蒸れに注意しよう

耐暑性は強いですが、高温多湿の環境には弱い傾向があります。
梅雨の時期は軒下に移動させて、加湿に気をつけるようにしましょう。
夏に蒸れさせないように注意してください。

冬は-3度以下にならないように

比較的寒さには寒さは強い方ですが、種類によっては気温が−3度以下になると枯れることがあります。
霜が当たらないような場所へ移動させるか、マルチングをしてウエストリンギアを保護してあげるといいでしょう。

寒さが厳しい地域では、室内に取り込んで冬越しをさせてください。冬は思い切ってインドアプランツとして楽しむのもおすすめですよ。

また、ある程度の大きさへと育ったウエストリンギアの株は、戸外や地植えで問題なく越冬できるケースもあります。小さい苗木のうちは、ある程度の大きさになるまで鉢植えで育てるといった育て方がおすすめです。

水やり

棚にかけられているジョウロ

鉢植えは土が乾いてから水やりを

ウエストリンギアは加湿を嫌うので水やりは乾燥気味にするのがポイント。地植えは水やりを必要としませんが、鉢植えは土がしっかり乾いてから水やりをするようにしましょう。

夏と冬の水やり方法に注意

夏場の高温期は特に土が乾きやすいので、1日に1回は水やりしてください。水切れを起こすと、枝が萎れたり、葉が落ちる原因となります。

夏バテ予防に活力剤を、水やりと一緒に希釈して与えるといいでしょう。

冬場はあたたかい日中に水やりをし、加湿にならないように注意して、控えめに水やりをしてください。土の表面が乾いてから、おおよそ3日〜5日くらい経過してから与えるといいでしょう。

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肥料

ショベルで土と肥料を混ぜる

生育が気になるときに追肥

ウエストリンギアは、肥料をそれほど必要としません。
花付きが悪くなるようであれば、液体肥料を薄めて、水やりの時に与えます。
鉢植えで育てている場合には、土中の養分が不足していくので、年に2回、春と秋に緩効性化成肥料を与えるといいでしょう。

植え替え

テラコッタ鉢と熊手

植え替えのタイミングとは?

  • 水が染み込みにくい
  • 土の表面に苔が生えている
  • 鉢の底から根が飛び出している
  • 植え替えずに2年が経過した
  • 生長が緩慢になった

このようなケースが見られるようであれば、根詰まりを起こしている可能性が高いので、早期に植え替えをしてあげましょう。

地植えしているウエストリンギアが横に広がり、大きくなりすぎてしまった場合には、スコップで掘り上げて株分けをし、コンパクトにしてから植え替えてあげるといいでしょう。

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増やし方

淡いピンクの花色のウエストリンギア

株分けか挿し木で増やそう

ウエストリンギアは挿し木や株分けで増やすことができます。
春や秋の涼しい時期に行うと、株分け時のストレスが抑えられ、挿し木の管理も楽になるのでおすすめです。

挿し木に必要なもの

  • プランター、鉢、容器のいずれか
  • 挿し木用の土(赤玉土で代用可能)
  • つまようじ
  • ハサミ
  • 発根促進剤

挿し木の仕方

最初に、ウエストリンギアの挿し穂を切り取りましょう。

ウエストリンギアの先端部分から約10cmほど、ハサミを使って切り取ります。新しく出たばかりの柔らかい新芽を使うといいでしょう。切り口は斜めにカットしておきます。

プランター、鉢などの容器に清潔な土をいれ、あらかじめ水で湿らせておきましょう。つまようじを使って、土に3cmほどの穴を開け、そこにウエストリンギアの挿し穂を入れて挿し木をします。

根が発根するまでは約1ヶ月ほどかかるので、土の表面が乾いたら水やりをして、風通しのいい明るい日陰で管理しましょう。

発根促進剤を使うと、新たな根の発根が促され、挿し木が成功しやすくなります。ぜひ、発根促進剤を使って、挿し木をしてみましょう。

剪定

剪定バサミとオレンジの花

剪定時期は梅雨の前がおすすめ

ウエストリンギアは大きくなってくると、先端の部分にしか葉がつかなくなり、下葉が落ちていきます。

そのため、綺麗に仕立てるには剪定が必要になります。

梅雨に入る前の剪定は、蒸れの対策になるのでおすすめです。半分の高さまで大胆に切り戻し、風通しが悪く混み合った場所も剪定していきましょう。

樹形を整えるような軽い剪定は通年を通してできますが、強剪定を行う場合は冬と夏の高温期を避けて行うようにしてください。

病気・害虫

細やかな葉を持つウエストリンギア

カイガラムシ・ネキリムシなど

病害虫には比較的強い植物ですが、まれにカイガラムシなどの被害に合うことがあります。

また、土の中のネキリムシによる食害にうこともあるので、殺虫剤のオルトランをまき、あらかじめ予防しておくといいでしょう。

まとめ

ウエストリンギアの花はこんな色

ウエストリンギアの育て方について解説しました。

最近は多くの注目を集めているウエストリンギア。

庭や花壇の低木に植えるのはもちろん、寄せ植えのカラーリーフとして活用するのもおすすめです。

乾燥や暑さに強く、育てやすいウエストリンギアですが、冬の霜には注意が必要です。

-3度以下になるような地域では室内に取り込んで冬越し対策を施し、翌年も素敵なウエストリンギアを鑑賞しましょう。

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